野球は、生身の選手自身がホームインして得点になります。
興味深いのはそれを「生還する」と呼ぶ点です。
これは他の球技にはない発想です。
【コラム】 ホームに「生還」すると言うこと

・野球ならではの発想とは?

      野球の面白さって何だろうと考える事があります。
      世の中にはチームでやる球技は色々とあります。

  サッカー、ラグビー、アメフト、バレーボール、バスケットボール、ハンドボール。

      これらの球技で得点の入り方に注目すると、野球ならではの特徴が分かります。

      野球以外の球技は、ボールが相手のゴール(コート)に入って得点になりますが

      野球は、生身の選手自身がホームインして得点になるという所です。

      更に興味深いのはそれを「生還する」と呼ぶ点です。塁上はアウトになる危険性の

  ある言わば戦場です。そこを走り抜けて「生還」して、初めて得点になるという訳です。

 

      勝ち越し点を得た場合は、通常、守備では失点しないように守ります。

     これは勝ち越した得点、言い換えると、生身の選手が「生還」した事を守るという考えに

  つながるのではと思います。

     この「生還」=「選手が生きて還って来る」=「得点」という発想は他の球技にはない、

  野球ならではの奥深さなのだと思います。

 

・ひとりでは出来ない

      この「生還」や「失点を防ぐ」という事も、選手一人では出来ません。

      チームの仲間が力を出し合って、それがつながって初めて「生還」が可能になるし

  「失点を防ぐ」ことも出来るようになります。 ここがチームスポーツとしての醍醐味

  なのではないかと思います。

 

  野球は、投げる、捕る、打つ、走ると言った様々なスポーツの要素が詰まっていると

  言われます。そこに面白さを見出すことはもちろん一理あります。

     子供たちには、自分が「生還」するためには、他の選手のプレーのつながりが必要だ

  という事と、また他の選手を「生還」させるために 、自分が担える役割がある。

  こうした考えを持って、面白さを広げてもらいたいと願っています。